現物株底値買い&FX空売りコンボが最強説
現物株の買い時タイミングとは…?
株価急落時はまさに株の買い時ではあるが買いのタイミングと下落段階を見極めなければならない。
まずは今回のコロナ相場第一弾を振り返ってみよう。2月末から徐々に感染が始まり3月末~4月中の感染拡大騒動と比例するようにここ数年間2万円台を維持し続けた日経平均も一気に1万6000円台に急落した。そして今日に至るまで大幅反発、小幅下落を繰り返し、1万9000円~2万円前半まで回復した。
しかし、東証一部の主要銘柄を見ると大幅下落後の株価から10%ほどしか回復できていない銘柄が多く見られる。例えば 総合商社である住友商事(8053) はコロナ前は1,600~1,700円台、コロナ相場で1,100円台まで下落その後1,200円台後半に回復するのがやっとの状況である。ちなみにリーマンショック時には700円台の底値をつけている。主要銘柄ではこのような株価が多い。つまり今回の状況においては収束の目処が付くまでは現在値からまだ20-30%ほどの下落余地があるということを考えておかなければならない。
ポイント:
*専業トレーダーであれば このタイミングで一度買い。反発時の10%超上昇で利食い。
*コロナ第二波まではこの取引法の繰返し。
*長期投資であればリーマンショック時の底値まで待ち。
リスクヘッジのFX空売り
FX空売りは下落相場時に有効である。コロナ相場前後の為替推移を振り返ると、ドル円は110円台から一時 101円台まで大幅下落。投資家の安全資産へのリスク回避の買いが進み、すぐに110~111円台後半まで値を大幅に戻し徐々に下落。現在は105円後半~106円台後半で推移している。その他主要通貨であるユーロやポンドにおいては一時的な小幅上昇のみで結果的にはコロナ前と比較して大幅な下落状態である。株式信用取引の空売りとは違い、FX空売り(新規売り/ショートポジション)では決済期限を設けていないため長期で運用が可能である。つまり現物で購入した銘柄株価が下落した場合でも一方のFX空売りポジションで利益が発生するためリスクヘッジとなる。下記為替推移を参考にすると、すべての通貨は戦後相場では長期デフレと理解できる。そのためFX取引では一般的に利益を出しやすいと考えられている新規買い/ロングポジションよりも実は長期空売り(新規売り/ショートポジション)をする方が有利とすることができる。
ポイント:
*現物株買いはコロナ相場時であってもリーマンショック時の底値と比較したうえで買いのタイミングを見極める。
*リスクヘッジにFX取引の新規売り/ショートポジションを保有することを検討する。
*為替推移は長期デフレであることを意識しておく。
*FX新規買い/ロングポジション保有と現物株買いは二重リスク。