ここ2〜3ヶ月は円高が進んでおり2019年7月18日地点で107円半ばとなっています。これは2019年1月3日のApple社ショック当時に大幅下落した相場レートへ戻す方向へ向かっているとも判断できます。これはテクニカル分析視点では当然の相場の動きでもあります。
振り返ってみますと1月3日に104円前後の値をつけ、その後3ヶ月間反発し4月22日には112円前後まで上昇しました。そして5月に111円前半で下落の窓開けが発生し、110円割れの下落トレンドが2ヶ月間続いています。
まとめますと、104円からの8円の上昇幅に対して112円からの5円の下落幅という状況です。111円で発生した窓開けを埋めにトライすると考えた上でここから一時的に3円ほどの上昇方向への反発があると判断してもおかしくはありません。
ユーロ安、ポンド安の影響
110円方向に戻る可能性のもう一つの要因として、ユーロ安とポンド安の影響も考えられます。ここ3年間はドルに対してユーロやポンドがあまりにも高すぎました。円建て基準でドル・ユーロ・ポンド間の値幅は10円というのがあくまでの参考値でもありました。しかしこれが最近ではドルに対してユーロは15円、ポンドは30円以上の幅がありました。これらの幅を標準値に調整をするという観点でも現在のユーロ/円、ポンド/円レートに対してドル/円との値幅を縮めてくる相場と判断することもできます。
例えば、2019年7月18日時点でのユーロ/円は120円後半から121円半ばとなっており、ポンド/円は133円後半から134円前半です。ドル/円は107円半ばとなっております。これの調整相場としてドル/円が110円辺りに上昇すれば各通貨間の値幅が10円前後となり本来の標準値になるという見方です。
ここまでの分析からみて ドル/円は短期-中期ロングで+200~300Pips狙える可能性もあると判断できます。