外国為替・FX

長期チャート及び”窓開け”分析について

長期運用に活かせる理由とは?

私がFXをはじめた当初はチャートは全く使用しませんでした。なぜならファンダメンタルズ派であったからです。笑 当時の市場の流れと傾向、さらに “こういう〜あういう政策、報道、社会現象が起こると為替がこう動く” と信じきっていました。そしてテクニカルチャートは後付けと考えていました。しかし全く逆であると気づいた時にはすでに遅し。チャイナショックで大損きりを余儀なくされた後でした。現在は完全にテクニカル派です。

investing.comより提供

上記チャートは2017年からのユーロ/円チャートです。こちらは長期チャートになりますが、2017/4/17時点に発生している “窓開け” というポイントが重要となります。短期トレードではよく発生しますが、長期ではごく稀です。

窓開けとは?

ズバリ、チャートが途切れ、チャート同士の間に隙間ができる事です。単純です。理由を探ると奥が深いですが。発生する原因と流れとしては取引市場外の時間 つまり海外市場で売買が異常に殺到した場合、前日の終値とはかけ離れた値で翌日の取引が開始されるというものです。これは株式取引やFXでは時々短期チャートにみられる現象です。

fx-startup-entrepreneur.com

FXの例で多くみられるのは、週明けの月曜日になります。基本的に為替市場は24時間常に毎日動いていますが、FX業者の取引可能日は平日または平日の祝日のみです。多くの業者では翌土曜日の朝7:00でレートパネルの動きが止まります。そのため土・日の間で海外市場で利益確定売りや損切り、ロスカットが異常に殺到すると金曜日の終値とはかけ離れたレートで週明け取引が開始されます。これをFXにおける窓開け現象と呼びます。上記チャートを例に挙げますと前週の終値を上回るレートでスタートし上昇しています。もちろん逆の例もあり、前週の終値より下回るレートでスタートし下落していく相場です。

その直後には必ずといっていいほど “窓埋め” が発生します。

窓埋めとは?

窓開け発生時の安値を目指すチャートの動きを言います。大抵の場合は短期・中期 (1週間から1~2ヶ月)で安値レートに戻るので窓は埋まります。

理由としては目先の利確を優先する短期トレーダーのクローズ(決済注文)が殺到するからです。

しかし上記のチャートを確認しますと窓埋めトライが2019年目前と直後の1月3日辺りに発生し、1ユーロ117円前後の安値をつけましたが2017年4月17日安値の114.85円を突破できずにいます。総合的に見ますと、2017年4月17日から2018年前半にかけて上昇トレンドが点灯し天井と判断できる 137円後半にたどり着き、その後下落傾向に転換したと判断できます。そして今後数カ月または1年以上かけて下落し続け再度 114.85円の突破を目指す窓埋めが発生する可能性は十分にあると予測ができます。

これらのことを踏まえますと 窓開けから最低10円幅で一度も窓埋めが成立せず上昇または下落し続けることにより上下いずれかのトレンドが点灯すると判断もできます。

タラレバな話になりますが、長期トレード派の場合は投資してみるのも面白いかと思います。仮に1ユーロ130円台でショートエントリーしていた場合、+1000Pips以上の利益が得られたかと思います。私の場合は 128円台でショートしていたものを +300Pipsほどでクローズしてしまいましたが。

基本的に窓開けを狙う場合は週明けの朝7:00またはFX業者によっては朝3:00という場合もあります。窓開けが発生した時点で前週の終値を上回っている場合はロング、下回っての場合はショート。短期チャートではそこからの時点で何度も窓埋めが発生するので毎日常にレートとチャートを注視しなければいけません。短期派のように目先のタイミングでクローズ。長期の場合はしばらく待ちでも構わないと思います。ただし窓埋めがされてしまうリスクもありますので定期的にレートはチェックしましょう。エントリー機会を逃した場合は完全に長期目線に切替え、上昇または下落相場と判断できた場合に天井ショートまたは底値ロングエントリーを狙って取引するのもアリかと思います。この場合、窓開け時のレートに対して最低でも+ または – 15円のレートを目安に指値エントリーの判断をすることが望ましいです。これらを理解した上で長期チャートを参考にした長期投資で+500~1000 Pipsほどの値幅をとってクローズを狙う方法も魅力的です。

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